九州の屋根と言われるくじゅう連山、その主峰久住山の山裾に広がる大分県竹田市久住町。その高原の大自然の中、豊かで清らかな久住山の伏流水、そして高原の寒冷な気候の中で醸される、私ども佐藤酒造の清酒「久住千羽鶴」は、ノーベル文学賞作家・川端康成の名作「千羽鶴」から命名されました。
 昭和24年から断片的に発表して来た小説「千羽鶴」は、昭和27年に単行本にまとめられ出版され、絶賛を博しました。その昭和27年の秋、「千羽鶴」の続編「波千鳥」の執筆の取材のため、川端康成はその小説の舞台の一つである久住を訪れました。その際、日田の方から久住山を越えて来た川端康成を久住南登山口まで出迎えたのは、佐藤酒造2代目、佐藤俊明(後の久住町長)たちで、車の通れなかった時代、町まで歩いて案内しました。
 そして佐藤俊明は、川端康成が宿泊する近くの安井旅館を訪ね、自社の酒に「千羽鶴」の名を使うことをお願いし、快く許諾いただけました。
 その後も「久住千羽鶴」の名付け親である川端康成との親交が続き、その川端康成の色紙は、承諾をいただき、「久住千羽鶴上撰」のラベルとして使用されております。
くじゅう連山上空より阿蘇五岳を臨む
川端康成直筆の色紙
初空に鶴千羽舞婦幻の
久住千羽鶴上撰のラベル 洋風の佐藤酒造社屋


久住 千羽鶴 佐藤酒造株式会社 大分県竹田市久住町久住6197 TEL:0974-76-0004 FAX:0974-76-0005